本日は、証券コード 6073 アサンテの事業内容、業績、株主優待等の銘柄基本情報の紹介です。
事業内容
住宅用白アリ防除のトップ。東北、関東から関西まで支店を有しており、全国の農協と提携している。
有価証券報告書上は、セグメントがわかれていないが、HA(ハウスアメニティー)事業とTS(トータルサニテーション)事業に分けられる。
HA(ハウスアメニティー)事業は、木造家屋を対象に、シロアリ防除などの各種施工によって、木材をシロアリや湿気などから守る事業やその他周辺事業を展開。TS(トータルサニテーション)事業は、主にホテルやオフィスビル、飲食店などの法人所有物件を対象に、トコジラミやゴキブリ、ネズミなどの害虫、害獣防除を行なう内容となっている。
HAの売上比率が95%超のため、メインはHA事業と考えて差し支えないかと。
業績
PL面
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | EPS | 1株配当 | 営業利益率 | 配当性向 |
2014.03 | 12,924 | 2,570 | 2,566 | 1,378 | 114.3 | 25 | 19.9% | 21.9% |
2015.03 | 12,669 | 2,299 | 2,349 | 1,412 | 115.2 | 32 | 18.1% | 27.8% |
2016.03 | 13,273 | 2,332 | 2,339 | 1,485 | 120.4 | 40 | 17.6% | 33.2% |
2017.03 | 14,470 | 2,167 | 2,174 | 1,417 | 114.8 | 46 | 15.0% | 40.1% |
売上高は、右肩上がりです。営業利益率は、15%~20%程度で高い水準を保っています。配当性向は、年々上がっており、毎年増配傾向です。
2016年度の売上高を分解してみると
白蟻防除 | 5,620 | 42.3% |
新規防除 | 3,157 | 23.8% |
更新防除 | 2,463 | 18.6% |
床下等換気システム | 3,179 | 24.0% |
基礎補修・家屋補強 | 3,874 | 29.2% |
その他 | 598 | 4.5% |
計 | 13,273 | 100.0% |
、新規防除と更新防除が半々なので、売上のおよそ20%は安定的なストック収益といえるでしょう。
シロアリ業界特有の事情として、悪徳業者が非常に多いため、東証一部に上場しているというのは、信頼を得やすく信頼感・安心感がアサンテの強味といえるでしょう。
取引の相手先としてどこが大口かみると
全国農業協同組合連合会茨城県本部、全国農業協同組合連合会神奈川県本部、全国農業協同組合連合会群馬県本部、全国農業協同組合連合会で売掛金残高のおよそ30%を占めています。
このように全国の農協と提携していることも顧客獲得の源泉となっています。
今後の成長ストーリーとして、未開拓の地域に支店を出して、零細業者のシェアを奪っていくことかと思いますが、西にはサニックスが展開しており、実はアサンテの宗政誠社長とサニックスの宗政伸一社長は兄弟であることを考えると西には展開しずらいのではないかと考えられます。
BS面
決算期 | 1株純資産 | 自己資本比率 | 総資産 | 自己資本 | 剰余金 |
2014.03 | 668.66 | 67.9 | 12,006 | 8,154 | 6,185 |
2015.03 | 750.99 | 72.7 | 12,749 | 9,268 | 7,255 |
2016.03 | 839.36 | 73.9 | 14,025 | 10,359 | 8,346 |
自己資本比率70%超と高く、安全性が高いといえます。
CF面
項目 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 |
営業CF | 1,061 | 1,560 | 1,228 | 1,648 |
投資CF | -73 | 155 | -834 | -30 |
FCF | 987 | 1,715 | 394 | 1,619 |
財務CF | 615 | -320 | -328 | -483 |
現預金残高 | 3,560 | 4,956 | 5,021 | 6,157 |
営業CF、フリーキャッシュフローは大幅な黒字で、現預金残高が積みあがっています。増配や自己株買いの余地があります。
指標
PER 14.7倍
PBR 1.93倍
時価総額 208.95 億円
優待内容
100株以上 三菱UFJニコスギフトカード1,000円分
3月末・9月末にそれぞれもらえます。
おつりはでませんが、有効期限がないのとイオンや西友等のスーパーやヨドバシ等の家電量販店で使えるので、使い勝手がいいです。
利回り
配当利回り 2.7%
優待利回り 1.2%
総合利回り 3.9%
まとめ
大幅な成長は見込みずらいが、指標面に割高感は特になく、着実な成長・増配が見込める銘柄かと思い、保有継続です。